景気が戻っても 自動車が売れないと言われていますが。。

確かに自動車全体としては 景気の伸びほど市場は伸びていないのは事実です
ところがベンツ BMWといったプレミアムと軽自動車は 景気の伸び以上に市場が拡大しています
売れていないのは登録車と呼ばれるジャンルの中のプレミアムを除いたセグメント(小型車)です
小型車がなぜ 売れないか
軽自動車と小型車 お客様にとっての商品魅力に大きな違いがなくなってしまったからです
そうしますと経済条件 つまり自動車そのものの価格と 維持費 就中 税金の違いにより 当然 軽自動車が選ばれます
以前は 自動車購買はオトコに委ねられていましたので 趣味の世界や見栄の世界 自己実現の道具として 合理性を超えて購買判断がなされていましたが
昨今は 女性そのものが自動車を買う ということに加えて 家族のなかでも 奥さん 娘さんなどの意見でクルマも買うことそのものに加えて 車種選びもなされるようになりました
そうしますと 女性の合理性が 自動車購買を支配すると言うことになります
そのような市場環境では 小型車は軽自動車にない 軽自動車では実現できない商品魅力を持つ必要が出てきます
では どのような商品魅力を与えれば良いのでしょうか
(1)まず ハイブリッドでしょう
環境への負担が小さいという社会的な要請に加えて ハイパワーと低燃費を実現できるからです
さらに以下の(3)家電用電源 を実現しやすいという側面も持ちます
(2)におい そして 香り
女性が運転したり 女性の自動車への関心が高まり 男性とは違った感性的な要素 すなわち 色や触感 音に加えて においや香りへの配慮が重要になります
シートやトリムに染み付いたにおい(特にペットを乗せることが多くなったこともあります)
あるいはエアコンについたタバコのにおい あるいはエアコン独特のカビのにおいが気になります
男性の場合「こういうものだ」という思い込みがつよいのですが 女性はかなり違うようです
「洗えるエアコン」は家庭用にはありますが カーエアコンにも同様の機能が求められます
香りについても 男性と違い とても鋭い感覚があります 個人の嗜好を配慮する必要がありますが
ブランドイメージと香り というアプローチも考えられます
(3)家電用電源
女性用の家電 特に美容のための家電製品が増えています 女性の社会進出も増えていますので ちょっとした時間 クルマに乗っている時間に使えたら 新たな商品魅力につながります
また 緊急時電源としてもとても大きな効果を発揮します
先の新潟地震で あるテレビ局が現地取材を試みようとしたら(電源車を持つNHKや大手放送局は別として)電源がなくカメラもビデオも動かなかったそうです 現地も停電していましたので 途方にくれていたそうです
ところが取材車のなかにエスティマハイブリッドが1台あり 1500w電源でしたので なんとか取材ができたそうです
また 被災者は 冷蔵庫がとまり食品が腐りはじめたり 洗濯機が使えないので汚い衣料がたまっていたのですが その電源が随分役立ったそうです
いまのところ ヘアドライヤーや電気コテなど大電流を要する家電を使えるのはエスティマハイブリッドしかないようですが
バッテリーとジェネレーター(発電機)の強化により ハイブリッドでない自動車でも実現可能です