リアルの時代

江戸時代と明治時代をリアリズムの時代と言ったのは司馬遼太郎でした
それに続く大正時代と昭和時代はさしずめ理論の時代 主義の時代だったように思います
理論は事実の蓄積により仮説としてかたちづくられ衆知の内容として認められると理論あるいは定説となります
共産主義 社会主義 自由主義などと「主義」あるいはイズムとして多くの理論や考え方が併存します
しかしながら事実 真実はひとつです
あのニュートンの法則でさえ否定されました 完璧な理論 恒久的な理論というのはこの世にはあり得ないのでしょう おそらく
平成の時代になり 変化のスピードがはやく いつまでも旧来の理論にしたがい また理論を拠り所にすることに危険が増してきています
一方 現場の事実を把握し それを幅広く伝達できる技術が整ってきて 多くの人が現実感を感じ取れる時代になってきました
リアルの時代の到来です もはやいくつかのイズムあるいはたくさんの主義の中の一つではありませんので
司馬遼太郎の使ったリアリズムという表現が適さなくなってきてます
ほとんどのpos情報をリアルタイムに把握できる新聞社 放送にたよらず地球の裏側の映像を見られるインターネット
ブログやウエブサイトで いまさっき起きた事柄にたいする多くの人の意見 見方を知ることができる
見える化」の進んだ社会が進展しつつあります